カヤックや、沢登りをしていると、岸辺に赤やオレンジ色が目立つのがこのベンケイガニ。
結構シャイなカニさん達は、人の気配に気づくと、ササッササッと、隠れてしまうことが多いです。
そんな彼らですが、そーっと近づいて、撮影させてもらいました。
ベンケイガニという和名は、ゴツゴツした甲の質感を、武蔵坊弁慶の厳つい姿になぞらえたものと言われます。
海岸の塩性湿地、川辺の河原や、土手、石垣、森林、草むらなどに生息し、アカテガニや、クロベンケイガニと同所的見られますが、ベンケイガニとクロベンケイガニは、水からあまり離れず、外敵から逃げる時は水中に逃げこむことも多い。
また、暗く湿った物陰を好み、日中明るい場所にあまり出ない。
昼間は巣穴や物陰に潜み、夜に活発に活動。
雑食性で、動物の死骸、小動物、植物など何でも食べる。
繁殖期の夏には、抱卵したメスが海岸に集合し、大潮の満潮時に卵を海に放ちます。
孵化した子は、プランクトンとして海中で浮遊生活を送り、1ヶ月の間に5回の脱皮を経てメガロパ幼生に変態し、底性生活に移行します。
その後、稚ガニに変態して上陸し、淡水域へ遡上し、定着します。
長い旅をして、川に帰って来るんですね。
ベンケイガニ/弁慶蟹
学名 Sesarmops intermedium
ベンケイガニ科
分布 岩手県以南の日本各地に分布