小さなイチジクのような、イヌビワの実がなっていました。
まだ熟していないこの状態の実はおしゃれで可愛らしいデザインをしているなって思います。
完全に熟すと、黒に近いような紫色になり模様はわからなくなります。
直径10〜13ミリ程で、ビワのような硬い種はなく、食感も味も小型のイチジクみたいです。
生食でも美味しいですが、ジャムにもオススメだそうです。
葉は、民間療法では、入浴剤として、痔に効果があるとも言われます。
またこの木は、タテハチョウ科のイシガケチョウの食草でもあります。
そして、イヌビワは、イヌビワコバチというハチと共生関係があります。
イチジク属は700種ほどあるのですが、それぞれのイチジクに共生する相手のハチがいるそうです。
イチジクの新しい種類ができると、それに対応するハチが生まれ、
その共生関係は数千万年以上続いたと推定されています。
この写真の実にも、イチジクコバチが宿っているのでしょうか。
イヌビワ/犬枇杷
学名 Ficus erecta
クワ科 イチジク属の落葉小高木
分布 本州関西以西、四国、九州、沖縄の海岸や沿海の山地に自生