ヤクシマツワブキ

川辺にツワブキの黄色い花が目立つようになってきました。

ヤクシマツワブキは、ツワブキとカンツワブキの雑種とされ、葉の質はツワブキほど厚くなく、光沢も少なく、

縁はツワブキよりはっきりした不揃いな鋸歯ですが、カンツワブキほどはっきりした鋸歯ではありません。

「蕗」という文字を用いりますが、ツワブキはキク科ツワブキ属の植物でフキの仲間ではありません。

葉が丸く、艶があり、ハート型でフキの葉に似ていることから、「艶蕗(つやふき)」ないし「艶葉蕗(つやばぶき)」が転訛して「つわぶき」になったと言われ、この名がついたとされます。

葉は塩ゆでなどにして食することができるそうです。

昔は薬草としても用いられ、主な使い方として、打撲、おできなどの腫れもの、切り傷、ものもらいに対し、生の葉を炙り軟らかくなったらちぎって患部に貼ります。

また、ツワブキの根茎を乾燥したものを生薬「橐吾(タクゴ)」といい、健胃、食あたり、下痢の際に服用するそうです。

和名のツワブキは諸説あり、葉が丸く、艶があり、ハート型でフキの葉に似ていることから「ツヤブキ」の意味でこの名がついたとされます。

ヤクシマツワブキ/屋久島石蕗

学名 Farfugium japonicum×hiberniflorum

キク科ツワブキ属

分布 九州(屋久島、種子島)