カヤックで、休憩する安房川の中洲で、エゴノキが開花していました。
エゴノキの白い花は、フォルムも色も柔らかで、かわいらしくて、出会うと嬉しくなります。
葉っぱの付け根あたりから茎を伸ばし、甘い香りを放つ、真っ白で鈴型の花をたくさん咲かせ、花ごとポトッと落ちる咲き方が特徴的。
花後に、しずく型をした2センチほどで、大きな1つの種を含む灰白色の実をならします。
果皮には、有毒のエゴサポニンという成分を多く含み、果実にも同量のサポニンを蓄え、誤って食べると、赤血球が破壊され、ジンマシンや、胃や喉の粘膜に炎症を引き起こす恐れもあります。
和名の由来も、実を噛むと、苦くて、えぐい(エゴい)ところから来たとされます。
エゴサポニンは、水に溶けると泡立つ性質があり、昔は若い実は石けんのように、洗濯などに利用され、木材としては緻密で粘りがあって将棋のコマの素材にされるそうです。
エゴノキ/英名 Japanese snowbell
学名 Styrax japonica
エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木
樹高 5〜10mほど
分布 北海道〜九州、沖縄、日本全国の雑木林に多く見られる。