ナナカマド(七竈)
北海道から九州までの深い山に分布するバラ科の落葉樹で、秋の紅葉や赤い実が美しく、北国では街路樹として使われることが多い。
名前の由来は、材が堅くて7回カマドに入れても燃え尽きないという説と、良質の炭を作るには7回かまどに入れる必要があることからきたという2つの説がある。ただし実際にはよく燃える木です。
英語では「Rowan(北欧語のルナが語源で、「お守り」を意味しているといわれます)」や「Mountain Ash(山のトネリコ)」と呼ばれています。
初夏に咲く花は純白で美しいが、ハナアブやハナバチがよくよってきます。秋にできる実は球形で枝先にまとまってでき、熟すまでに時間がかかります。落葉後もしばらく枝に残り熟しきった頃、野鳥が好んで食べるようになります。
◾️ナナカマドの花言葉
「慎重」「賢明」「私はあなたを見守る」
◾️ナナカマドの言い伝え◾️
ナナカマドと北欧神話
雷神トールが大洪水で溺れそうなったとき、ナナカマドの木にとまって命を助けられました。その後、船をつくるときにこの木の板を一枚用いると、水難にあわないといわれるようになりました。
ナナカマドの十字架
ヨーロッパの各地ではナナカマドの枝で十字架をつくり、魔よけとして家畜小屋の戸口にかけたり、特定の日に教会の墓地のナナカマドの枝でつくった十字架を身につける風習があったといいます。
ナナカマド (ナナカマド)
バラ科ナナカマド属
花期:5〜8月
分布:日本